IntrinsicサブタイプとHER2発現で化学療法不要なHER2陽性乳がんを特定する
HER2-Enriched Subtype and ERBB2 Expression in HER2-Positive Breast Cancer Treated with Dual HER2 Blockade
背景
HER2陽性乳がんでの標準治療はトラスツズマブと化学療法の併用であるが、近年、二重抗HER2療法も登場している。スペインHospital Clinic de BarcelonaのPratらは、トラスツズマブとラパチニブまたはペルツズマブの併用を検討した5試験(SOLTI-PAMELA、TBCRC023、TBCRC006、PER-ELISA、EGF104090)のHER2陽性乳がん患者422名で行われたPAM50検査と、臨床アウトカムの関連を評価した。
結論
早期乳がん305名のうち、HER2-enrichedサブタイプは、HER2高発現患者の83.8%、HER2低発現患者の44.7%を占めた。ラパチニブ・トラスツズマブ併用後の病理学的完全奏効は、HER2-enrichedかつHER2高発現の患者で高く(調整オッズ比6.05)、これは術前トラスツズマブ・ペルツズマブでも同様であった(11.60)。進行乳がん117名でも、HER2-enrichedかつHER2高発現は無増悪生存期間の延長(ハザード比0.52)、高い客観的奏効率、全生存期間の延長(0.66)と関連した。
評価
二重抗HER2療法による化学療法の省略アプローチには患者の個別化が不可欠とされていたが、PAM50アッセイは一度の検査で、二重抗HER2療法に反応する患者を特定することが可能であった。


