免疫チェックポイント阻害剤使用中でもインフルエンザワクチン接種は安全
Safety of Inactivated Influenza Vaccine in Cancer Patients Receiving Immune Checkpoint Inhibitors
背景
がん患者はインフルエンザリスクが高く、ワクチンの接種が推奨されているが、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による治療を受けている患者では免疫関連有害事象が懸念されてきた。Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのChongらは、2014〜2017年の連続3シーズンで、ICI開始後65日以内にインフルエンザワクチン接種を受けた患者(n=370)で、免疫関連有害事象の新規発生を評価した。
結論
癌腫は、肺がん(46%)、悪性黒色腫(19%)が多く、大半(61%)は抗PD-1薬のみによる治療を受けていた。コホート全体の20%がIRAEを経験した。グレード3・4の毒性は8%、グレード5イベントは0件であった。抗PD-1薬による治療が初めての患者(n=170)でも同様の結果であった。2名がインフルエンザと診断された。
評価
IRAE発生率は、歴史的対照と同等かそれ以下であった。ICI患者におけるインフルエンザワクチン接種はおおむね安全と考えられる。


