DNA損傷修復異常mCRPCへのオラパリブ:TOPARP-B試験
Olaparib in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer with DNA repair gene aberrations (TOPARP-B): a multicentre, open-label, randomised, phase 2 trial
背景
TOPARP-A試験は、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)におけるPARP阻害薬オラパリブの有効性を検証し、DNA損傷修復異常を有する患者で高い奏効がみられることを明らかにした。イギリスRoyal Marsden NHS Foundation TrustのMateoらは、DNA損傷修復異常を有するmCRPC患者を、一回300 mgまたは400 mgのオラパリブに割り付ける第2相試験TOPARP-Bを実施した(n=98)。
結論
フォローアップ期間中央値24.8ヵ月で、複合的奏効エンドポイントは400 mgコホートで25/46名(54.3%)、300 mgコホートで18/46名(39.1%)で確認された。放射線学的奏効率はそれぞれ24.2%、16.2%、PSA奏効率は37.0%、30.2%、CTC減少は53.6%、48.1%で達成された。13名で19件の重篤有害事象があり、300 mgコホートの1名が治療関連死した。
評価
DNA修復異常患者で期待通りの高い奏効率を示した。オラパリブをはじめとしたPARP阻害薬をmCRPCで検証する試験も複数行われており、前立腺がんでは初の遺伝子標的治療として登場する日が待たれる。


