再発・難治PMBCLでのペムブロリズマブ、半数で奏効:KEYNOTE-013試験・KEYNOTE-170試験
Pembrolizumab in Relapsed or Refractory Primary Mediastinal Large B-Cell Lymphoma
背景
原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)はDLBCLの10%に満たない稀な病型で、再発・難治例の予後は不良である。Dana-Farber Cancer InstituteのArmandらは、成人r/r PMBCL患者に最大2年間のペムブロリズマブ投与を行った第IB相KEYNOTE-013試験(n=21)および第II相KEYNOTE-170試験(n=53)における安全性・有効性エンドポイント結果を報告した。
結論
客観的奏効率はKEYNOTE-013試験で48%、KEYNOTE-170試験では45%であった。奏効持続期間については、いずれの試験でも中央値未達であった。完全奏効であった患者(両試験とも7名)で、病勢進行はなかった。治療関連有害事象はKEYNOTE-013試験で24%、KEYNOTE-170試験では23%で発生したが、治療関連死はなかった。評価可能であった42名の患者において、9p24領域の遺伝子異常は無増悪生存期間と関連した。
評価
複数回の治療歴を有する患者では標準治療がなかったが、このデータによりFDAの迅速承認を受けた。新しいオプションとして期待される。


