メラノーマ少数個脳転移での全脳照射追加、ベネフィット示せず
Adjuvant Whole-Brain Radiation Therapy Compared With Observation After Local Treatment of Melanoma Brain Metastases: A Multicenter, Randomized Phase III Trial
背景
高リスク悪性黒色腫では脳転移が一般的で、少数個の転移に対しては外科手術・定位放射線手術が有効とされているが、全脳照射(WBRT)の追加に利益はあるのか。オーストラリアUniversity of SydneyのHongらは、1-3個のメラノーマ脳転移に対する局所治療を受けた患者を、WBRTまたは経過観察に割り付ける第3相多施設ランダム化比較試験を実施した(n=215)。
結論
12ヵ月脳内遠隔再発率はWBRT群で42%、経過観察群で50.5%であった(オッズ比0.71、非有意)。局所再発率はWBRT群で有意に低かった(20.0% vs. 33.6%)。12ヵ月時点でWBRT群の41.5%、経過観察群の51.4%が死亡し、神経死に差はなかった。WBRTはグレード1・2の急性毒性と関連した。
評価
先行RCTに続き(http://doi.org/10.1001/jama.2016.9839)、メラノーマ脳転移に絞ったこの試験でもWBRTのベネフィットは示されなかった。現在、標的療法や免疫チェックポイント阻害薬が有望とみられているが、脳転移への最適な補助療法は不明である。


