運動は大腸がんの進行を遅らせるか?:CALGB/SWOG 80405試験から
Associations of Physical Activity With Survival and Progression in Metastatic Colorectal Cancer: Results From Cancer and Leukemia Group B (Alliance)/SWOG 80405
背景
日常的な身体活動はがんの諸リスクを軽減させることが示唆されている。Brigham and Women’s HospitalのGuercioらは、遠隔転移を有する大腸がん患者を対象とした第3相Cancer and Leukemia Group B (Alliance)/SWOG 80405試験で前向コホート研究を実施、治療開始後1ヵ月時点での質問表により平均身体活動(MET)と生存アウトカムとの関連を検討した(n=1,218)。
結論
週3 MET(×時間)未満の患者と比較して、18 MET以上の患者では全生存期間のハザード比が0.85(非有意)、無増悪生存期間のハザード比は0.83であった。また週9 MET未満の患者と比較して、9 MET以上の患者ではグレード3以上の有害事象が少なかった(0.73)。
評価
観察研究であり、運動が全身状態のマーカーであるに過ぎないという可能性は排除できないものの、転移大腸がんでも運動により再発や有害事象を予防しうることを示唆した。スポンサーが得難いため、このテーマで死亡・再発エンドポイントを検証した大規模RCTはいまだない。


