区域麻酔による手術でも乳がんの再発は減らせない:ランダム化比較試験
Recurrence of breast cancer after regional or general anaesthesia: a randomised controlled trial
背景
非臨床研究と後向観察研究の示唆によれば、揮発性麻酔薬とオピオイド鎮痛薬を用いた全身麻酔は、区域麻酔と比してがんの再発と関連する可能性がある。Cleveland ClinicのSesslerらは、世界13施設の治癒的切除可能な乳がん患者を、区域麻酔鎮痛(傍脊椎ブロックとプロポフォール)または全身麻酔(セボフルラン)+オピオイド鎮痛薬に割り付け、乳がん再発や切開後痛を比較するランダム化比較試験を実施した(n=2,108)。
結論
乳がん再発は区域麻酔群の10%(102名)、全身麻酔群の10%(111名)で報告された(ハザード比0.97)。切開後痛は、6ヵ月時点で区域麻酔群の52%、全身麻酔群の52%で報告され、12ヵ月時点ではそれぞれ28%、27%で報告された。神経因性乳房痛にも差はなかった。
評価
この問題に関する初のRCTであり、このセッティングでは麻酔法の違いが再発に影響しないことを確認した。肺がんでも区域麻酔との比較を行うRCTが間もなく終了する見込みである(NCT02840227)。


