生殖補助によって父親になった男性は前立腺がんリスクが高い?:スウェーデン120万人のデータから
Risk of prostate cancer for men fathering through assisted reproduction: nationwide population based register study
背景
男性不妊症は、アンドロゲン関連の機序を介して前立腺がんリスクと関連する可能性が示唆されている。スウェーデンLund UniversityのAl-Jebariらは、同国で1994〜2014年に出生した子ども1,181,490名の父親のコホートにおいて、体外受精(IVF)、細胞質内精子注入(ICSI)、生殖医療によらない妊娠と前立腺がん診断・発症年齢・アンドロゲン遮断療法との関連を調査した。
結論
20,618名がIVF、14,882名がICSIによる妊娠であった。前立腺がん診断率は、IVFによって父親になった男性で0.37%、ICSIで0.42%、生殖補助によらなかった男性では0.28%であった。IVF、ICSIはともに前立腺がんリスクの増加と関連し(それぞれハザード比1.33、1.64)、さらに55歳未満での早期発症とも関連した(1.51、1.86)。
評価
先行研究の結果は一貫していなかったが、生殖医療の使用に焦点を当てた大規模調査から、男性不妊症と前立腺がんの関連に信頼度の高いデータを提供した。これらの男性は高リスク集団とみなされるものの、スクリーニングを要するかは議論の必要がある。


