進行メラノーマでのニボルマブ・イピリムマブ併用、5年後も半数が生存:CheckMate 067試験
Five-Year Survival with Combined Nivolumab and Ipilimumab in Advanced Melanoma
背景
CheckMate 067試験は、未治療切除不能メラノーマ患者(n=945)においてニボルマブ単独・イピリムマブ単独および両者の併用を1:1:1で比較する第3相RCTであり、先にニボルマブ単独群と二剤併用群での全生存期間延長を報告している。イギリスRoyal Marsden NHS Foundation TrustのLarkinらは、最短フォローアップ期間60ヶ月時点での生存結果を報告した。
結論
全生存期間はイピリムマブ単独群の19.9ヶ月に対して、二剤併用群では60.0ヶ月以上(ハザード比0.52)、ニボルマブ単独群では36.9ヶ月(0.63)であった。5年生存率はそれぞれ26%、52%、44%であった。二剤併用群とニボルマブ単独群において、持続的な健康関連QOLの悪化はみられず、新たな晩期毒性も認められなかった。
評価
36ヶ月時点(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1709684)に続き、この60ヶ月時点でも二剤併用群はOS中央値未到達と、高い有効性を示した。二剤併用とニボルマブ単独で生存アウトカムに有意差はなかったものの、二剤併用の患者では他の治療を要しない期間が長かった。