プロテアソーム阻害薬治療中の心血管合併症発生率と予測マーカー
Prospective Study of Cardiac Events During Proteasome Inhibitor Therapy for Relapsed Multiple Myeloma
背景
プロテアソーム阻害薬による治療中は、心血管有害事象のリスクが高まることが示唆されている。Vanderbilt University Medical CenterのCornellらは、カルフィルゾミブまたはボルテゾミブによる治療を開始された再発多発性骨髄腫患者での前向研究で、心血管有害事象のリスク因子とアウトカムを調査した(n=95)。
結論
中央値25ヶ月のフォローアップ期間で64件のCVAEが発生し、うち55%がグレード3以上であった。CVAE発生率はカルフィルゾミブで51%、ボルテゾミブで17%であった。最初のCVAEは、治療開始から中央値31日で発生し、86%は3ヶ月以内に発生した。ベースラインでBNPレベル上昇(>100 pg/mL)またはNT-proBNP上昇(>125 pg/mL)がみられたカルフィルゾミブ患者ではCVAEリスクが高く(オッズ比10.8)、さらに最初の3サイクルでのBNPレベル上昇はCVAEオッズを大きく増加させた(36.0)。CVAE患者では、無増悪生存期間・全生存期間が大きく悪化した。
評価
CVAEは、ボルテゾミブよりもカルフィルゾミブを使用した患者で多く見られ、アウトカム悪化と関連した。ベースラインBNP検査は、心不全イベントリスクの高い患者を特定するために役立ちうる。


