ホルモン補充療法の乳がんリスクを詳細に確定:個人レベルメタ解析
Type and timing of menopausal hormone therapy and breast cancer risk: individual participant meta-analysis of the worldwide epidemiological evidence
背景
更年期障害の治療として行われるホルモン補充療法は、乳がんリスクをわずかに上昇させることが示唆されている。Collaborative Group on Hormonal Factors in Breast Cancerは、前向研究の参加者個人データを用い、ホルモン補充療法のタイプ・期間と乳がんリスクとの関連を調査するメタアナリシスを実施した。
結論
前向フォローアップ中に、108,647名の閉経後女性で乳がんを発症し、うち51%がホルモン補充療法(MHT)を利用していた。経膣エストロゲンを除く、すべてのMHTは乳がん過剰リスクと関連し、そのリスクはMHT期間に従って増加し、エストロゲン単独療法よりもエストロゲン・プロゲステロン併用で高かった。過剰リスクは4年以内の使用でも現れ(併用療法でリスク比1.60、エストロゲン単独では1.17)、5〜14年ではより大きかった(2.08、1.33)。5〜14年MHTを続ける女性でのリスクは、40〜59歳からMHT開始した女性で同等、60歳以降の開始では減弱した。MHT中止後も、過剰リスクは10年以上持続した。
評価
大規模なメタ解析により、製剤・期間・開始年齢ごとの詳細な過剰リスクを確定し、MHTを検討する女性・医療者に必須の情報を提供する。


