重既治療の難治性多発性骨髄腫にファーストインクラス薬Selinexor:第2相STORM study
Oral Selinexor-Dexamethasone for Triple-Class Refractory Multiple Myeloma
背景
Selinexor(KPT-330)は、エクスポーティン1(XPO1)を阻害し腫瘍抑制タンパク質を蓄積させ、アポトーシスを誘導する選択的核外輸送タンパク質阻害剤(SINE)である。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのChariらは、プロテアソーム阻害剤、免疫調節薬、ダラツムマブに抵抗性(3クラス抵抗性)の骨髄腫患者に、selinexorとデキサメタゾンを投与し、奏効率を評価する第2相研究STORMを実施した。
結論
122名がITT集団に、123名が安全性評価集団に含まれた。患者の治療歴は中央値7レジメンで、53%が細胞遺伝学的異常を有していた。部分奏効率は26%で(うち2名は完全奏効)、39%が低度奏効以上であった。奏効期間は中央値4.4ヶ月、無増悪生存期間は3.7ヶ月、全生存期間は8.6ヶ月であった。
評価
in silicoの分子モデリングによって見出されたファーストインクラス薬で、3クラス抵抗性MM患者の1/4で奏効を示し、FDAの迅速承認を受けた。第3相BOSTON試験のほか、DLBCLや神経膠腫などで複数の臨床試験が進行している。


