低線量CTによる長期の肺がん検診で肺がん死亡4割減:イタリアMILD試験
Prolonged lung cancer screening reduced 10-year mortality in the MILD trial: new confirmation of lung cancer screening efficacy
背景
低線量CTによる肺がん検診は、胸部X線との比較を行ったNational Lung Screening Trialにおいて肺がん死亡の低減効果を実証している。イタリアFondazione IRCCS Istituto Nazionale dei TumoriのPastorinoらは、49-75歳の喫煙者・元喫煙者を、毎年または隔年で6年間(中央値)の低線量CT検診ないし対照群に割り付け、長期死亡率を比較する多施設ランダム化比較試験MILDを実施した(n=4,099)。
結論
対照群と比して、低線量CT群では10年肺がん死亡率が39%低下し、全死亡率も20%低下した。低線量CTのベネフィットは5年目を超えてから大きく改善し、この期間では対照群と比して、肺がん死亡率が58%、全死亡率は32%低下した。
評価
5年以上の低線量CT検診を評価する唯一のRCTである。5年時点では検診群と対照群のグラフが交差しており議論を呼んだが(http://doi.org/10.1097/CEJ.0b013e328351e1b6)、この10年結果では低線量CTの死亡低減効果が示された。規模の上でNLST試験に次ぐ、NELSON試験もポジティブ結果を公表している。


