切除不能な局所進行膵がんで術前全身治療によりR0切除率6割:第2相試験
Total Neoadjuvant Therapy With FOLFIRINOX in Combination With Losartan Followed by Chemoradiotherapy for Locally Advanced Pancreatic Cancer: A Phase 2 Clinical Trial

カテゴリー
がん
ジャーナル名
JAMA Oncology
年月
May 2019
5
開始ページ
1020

背景

局所進行膵がんは通常切除不能であり、化学療法または化学放射線療法が標準となっているが、近年、術前治療により腫瘍を切除可能なものにダウンステージングさせるアプローチが提唱されている。Massachusetts General HospitalのMurphyらは、未治療の局所進行切除不能膵がんで、術前に8サイクルのFOLFIRINOX・ロサルタン、その後切除可能となった患者では短期の化学放射線療法、なお血管病変のみられる患者では長期の化学放射線療法を行い、手術による完全切除率を評価する第2相試験を実施した(n=49)。

結論

39名が8サイクルのFOLFIRINOX・ロサルタンを完了し、7名が短期の、38名が長期の化学放射線療法を受けた。手術が行われたのは42名(86%)で、R0切除は34名(69%)であった。無増悪生存期間と全生存期間は患者全体で17.5ヶ月・31.4ヶ月、切除が行われた患者では21.3ヶ月・33.0ヶ月であった。

評価

6割超の患者で完全切除が可能であったことのインパクトは大きく、今後外部検証で確認されれば新たなスタンダードとなりうる。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)