エンザルタミド、ホルモン感受性前立腺がんでも生存期間延長:ENZAMET試験
Enzalutamide with Standard First-Line Therapy in Metastatic Prostate Cancer
背景
アンドロゲン受容体拮抗薬エンザルタミドは、去勢抵抗性前立腺がんでの転移抑制効果を確立している。オーストラリアMonash UniversityのDavisらは、転移を有するホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)患者へのテストステロン抑制(±ドセタキセル)に、エンザルタミドまたは標準の非ステロイド性抗アンドロゲン薬を追加する第3相非盲検ランダム化比較試験ENZAMETを実施した(n=1,125)。
結論
フォローアップ期間中央値34ヶ月で、エンザルタミド群の102名、標準治療群の143名が死亡した(ハザード比0.67)。推定3年生存率はそれぞれ80%、72%であった。無PSA再発生存期間(ハザード比0.39)・無臨床的再発生存期間(0.40)もエンザルタミド群で優れた。有害事象による治療中止はエンザルタミド群で多かった(33件 vs. 14件)。
評価
ApalutamideのTITAN試験(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1903307)と並んでNEJM誌に発表された。mHSPC患者における新たなファーストラインオプションとなりうる。エンザルタミドでは、類似のARCHES試験もポジティブ結果を公表しており、転移のない高リスクHSPCを対象としたEMBARK試験も進行中である(NCT02319837)。


