局所進行胃がんでの腹腔鏡手術、開腹術への非劣性示す:中国CLASS-01試験
Effect of Laparoscopic vs Open Distal Gastrectomy on 3-Year Disease-Free Survival in Patients With Locally Advanced Gastric Cancer: The CLASS-01 Randomized Clinical Trial
背景
早期胃がんにおいては腹腔鏡下切除法が確立されているが、進行胃がんではどうか。中国Southern Medical UniversityのYuらは、ステージT2/T3/T4aでBulkyリンパ節転移・遠隔転移のない胃がん患者を、腹腔鏡下または開腹による幽門側胃切除術とD2リンパ節郭清に割り付けるランダム化比較非劣性試験CLASS-01を実施した(n=1,056)。
結論
3年無病生存率は腹腔鏡群76.5%、開腹群77.8%であり、非劣性マージン内であった。3年全生存率(83.1% vs. 85.2%)・3年累積再発率(18.8% vs. 16.5%)にも有意な群間差はなかった。
評価
局所進行胃がんにおいても腹腔鏡手術は安全で、アウトカムも劣っていなかった。日本でも第2・3相JLSSG0901試験が行われており(http://doi.org/10.1007/s00268-015-3160-z)、長期結果が待たれる。


