術前治療で完全奏功となった直腸がん患者で切除は必要か
Assessment of a Watch-and-Wait Strategy for Rectal Cancer in Patients With a Complete Response After Neoadjuvant Therapy

カテゴリー
がん
ジャーナル名
JAMA Oncology
年月
April 2019
5
開始ページ
e185896

背景

進行直腸がんでの術前治療は臨床的完全寛解(cCR)をもたらす場合があるが、cCRを達成した患者で待期戦略watch-and-waitは安全か。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのSmithらは、術前治療によりcCRを達成し待期戦略に同意した患者(n=113)および全直腸間膜切除を受け病理学的完全寛解(pCR)とされた患者(n=136)を対象とする後向ケースシリーズ解析を行い、待期戦略のアウトカムを評価した。

結論

待期患者のうち22名で局所再増殖が認められ、サルベージ手術が行われた。pCR患者での骨盤内再発はなかった。待期患者の82%で直腸温存に成功した。5年全生存率は待期患者で73%、pCR患者では94%であった。疾患特異的生存率はそれぞれ90%、98%であった。待期群での遠隔転移は、局所再増殖を有した患者で多くみられた(36% vs. 1%)。

評価

欧米では進行直腸がんに対するTotal Neoadjuvant Treatmentの登場以来、watch-and-waitの採用が増加しているとみられるが、本ケースシリーズでは高い直腸温存率を示しはしたものの、生存アウトカムは悪化した。考慮に値するオプションとみなされるためには、高再発リスク患者を検出するイノベーションが不可欠である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)