免疫チェックポイント阻害薬の有効性に男女差はない:最新メタ解析
Association of Patient Sex With Efficacy of Immune Checkpoint Inhibitors and Overall Survival in Advanced Cancers: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
2018年に発表された免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験のメタアナリシスは、その有効性に性差がある可能性を示唆して議論を呼んだ。カナダUniversity of TorontoのWallisらは、進行した固形臓器がんで免疫療法と通常治療を比較したランダム化比較試験を対象としたシステマティックレビューにより、患者の性別が免疫療法有効性に与える影響を検証するメタアナリシスを実施した。
結論
23件の試験から男性9,322名(67.9%)、女性4,399名がメタアナリシスに含まれた。免疫療法の全生存ベネフィットは男性でハザード比0.75、女性で0.77であった。免疫療法への反応についてのランダム効果メタアナリシスは、男女での統計的に有意な差を見出さなかった。サブグループ解析でもこの知見が再現された。
評価
Confortiらによるメタ解析(https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30261-4)結果については、男女の免疫応答の差による説明が可能ともみられていたが、方法論的限界もあった。最新のRCTデータを含むより包括的な本メタ解析は、免疫療法の有効性に男女差がないことを示した。


