HER2陽性大腸がんでのペルツズマブ・トラスツズマブ併用:MyPathway試験からの報告
Pertuzumab plus trastuzumab for HER2-amplified metastatic colorectal cancer (MyPathway): an updated report from a multicentre, open-label, phase 2a, multiple basket study

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The Lancet Oncology
年月
April 2019
20
開始ページ
518

背景

HER2の変異は乳がんなどで有効性の確立された治療標的であるが、大腸がんではどうか。University of Texas MD Anderson Cancer CenterのMeric-Bernstamらは、進行中の第II相多施設バスケット試験MyPathwayから、治療抵抗性のHER2陽性有転移大腸がん患者のサブセットにおけるペルツズマブ・トラスツズマブ療法の抗腫瘍活性を報告した(n=57)。

結論

2%が完全奏功、30%が部分奏功を達成し、客観的奏功率は32%であった。治療関連有害事象として下痢・疲労が一般的であった。グレード3・4の治療関連有害事象は37%の患者でみられ(低カリウム血症・腹痛など)、治療関連重篤有害事象は18%でみられた。治療関連死はなかった。

評価

二重HER2標的療法は、多既治療の大腸がん患者で有望な活性を示した。一方で、事後解析によれば奏功は概ねKRAS野生型患者に限られていた。

関連するメディカルオンライン文献

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)