放射線治療による口腔粘膜炎にはドキセピンかマジックマウスウォッシュ:Alliance A221304試験
Effect of Doxepin Mouthwash or Diphenhydramine-Lidocaine-Antacid Mouthwash vs Placebo on Radiotherapy-Related Oral Mucositis Pain: The Alliance A221304 Randomized Clinical Trial
背景
口腔粘膜炎は、頭頸部がんへの放射線治療での重大な副作用である。Mayo Clinic HospitalのSioらは、頭頸部放射線治療を受ける患者に、ドキセピン・マジックマウスウォッシュ(ジフェンヒドラミン+リドカイン+制酸薬)・プラセボによる含嗽を割り付け、含嗽後4時間、計6回の粘膜炎疼痛評価(0〜10ポイント)の合計減少ポイントを比較する第III相ランダム化比較試験Alliance A221304を実施した(n=275)。
結論
合計減少ポイントは、ドキセピン群11.6ポイント、マジックマウスウォッシュ群11.7ポイント、プラセボ群8.7ポイントであった。減少幅には有意差があったものの事前設定された臨床的意義のある最小差(MID)3.5ポイントには達しなかった。ドキセピン群では、プラセボ群と比較して眠気、不快な味覚、刺痛感/灼熱感が多く報告された。またドキセピン群では、マジックマウスウォッシュ群よりも疲労が多く報告された。
評価
ドキセピンうがいは、すでに同著者らによるプラセボ対照試験(https://doi.org/10.1200/JCO.2013.53.2630)が実施されているが、マジックマウスウォッシュでも(MIDには達しなかったとはいえ)同程度の疼痛軽減効果を示した。放射線治療時に標準的に考慮されるべきである。


