切除不能胃がんファーストラインでのニボルマブ・化学療法併用：第II相ATTRACTION-4試験

Safety and efficacy of nivolumab in combination with S-1/capecitabine plus oxaliplatin in patients with previously untreated, unresectable, advanced, or recurrent gastric/gastroesophageal junction cancer: interim results of a randomized, phase II trial (ATTRACTION-4)

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背景

ニボルマブは、第III相ATTRACTION-2試験において、2ライン以上の化学療法を受けた進行胃がん患者で全生存期間の延長を示している。日本National Cancer Center Hospital（国立がん研究センター）のBokuらは、切除不能な進行・再発胃がん・胃食道接合部がん患者において、S-1＋オキサリプラチン（SOX）またはカペシタビン＋オキサリプラチン（CapeOX）に追加したニボルマブの安全性・有効性を検証するATTRACTION-4試験の第II相部を実施した（n=40）。

結論

好発（10%以上）のグレード3/4治療関連有害事象として、ニボルマブ・SOX群では好中球減少症、ニボルマブ・CapeOX群では好中球減少症・貧血・末梢神経障害・食欲減退・1型糖尿病・嘔気がみられた。治療関連死はなかった。客観的奏効率は、ニボルマブ・SOX群57.1%、ニボルマブ・CapeOX群76.5%であった。無増悪生存期間の中央値はそれぞれ9.7ヶ月・10.6ヶ月であり、全生存期間の中央値は両群とも未達であった。

評価

併用療法はおおむね忍容され、SOX・CapeOXのみよりも高率の客観的奏効がみられた。続くATTRACTION-4試験の第III相部に期待が持たれる。