EGFR陽性NSCLCのSCLCへの形質転換
EGFR-Mutant Adenocarcinomas That Transform to Small-Cell Lung Cancer and Other Neuroendocrine Carcinomas: Clinical Outcomes
背景
EGFR変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)の一部は、小細胞肺がん(SCLC)へと形質転換することが知られている。Massachusetts General HospitalのMarcouxらは、EGFR変異SCLCおよび他の高悪性度神経内分泌がん患者を後向に同定し、患者背景・臨床的特徴・アウトカムを分析した(n=67)。
結論
最初の肺がん診断では58名がNSCLCであり、9名はde novo SCLCまたは混合型症例であった。58名の全員が形質転換前にEGFR-TKI治療を受けていた。形質転換までの時間は中央値17.8ヶ月であった。転換後患者では、プラチナ-エトポシド療法・タキサン療法とも高い奏効を示したが、免疫チェックポイント阻害療法を受けた患者17名では奏効はみられなかった。SCLCが明らかになった時点で組織遺伝子型判定を受けた59名全員がEGFR変異を維持していたが、T790M陽性患者の多くがT790野生型になっていた。他の反復突然変異としてTP53・Rb1・PIK3CAがあった。
評価
EGFR変異NSCLCの3%-10%でみられる、形質転換SCLCの臨床的経過に関する最大規模の研究である。プラチナ-エトポシド・タキサン系レジメンで5割の奏効がもたらされた一方で、免疫療法には全く奏効がみられなかった点は特に注目に値する。


