乳がん・卵巣がんにおけるBRCA以外の素因遺伝子を大規模調査
Association of Breast and Ovarian Cancers With Predisposition Genes Identified by Large-Scale Sequencing
背景
BRCA1・BRCA2が遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)の素因遺伝子として同定されて以降、複数の遺伝子がリスク因子として報告されてきた。Ambry GeneticsのLuらは、アメリカ1200施設から募集された乳がん・卵巣がん患者(n=11,416)および非がん対照者(n=3,988)において全ゲノムシーケンシングを実施し遺伝子-表現型関係を検証した。
結論
非BRCA遺伝子では、ATM(オッズ比2.97)・CHEK2(2.19)・PALB2(5.53)・MSH6(2.59)の過剰発現が乳がんリスクと関連した。卵巣がんリスクと関連したのはMSH6(4.16)・RAD51C(NE)・TP53(18.50)・ATM(2.85)であった。MRN複合遺伝子およびCDKN2Aは乳・卵巣がんリスクと関連しなかった。また卵巣がん感受性遺伝子BRIP1・RAD51C・RAD51D、ミスマッチ修復遺伝子MSH2・PMS2との関連も支持されなかった。
評価
1万人超での全エクソームシーケンシングにより、これまで報告されてきた乳・卵巣がんリスク遺伝子を確認または否定し、両がんの遺伝的ランドスケープを更新した。


