CD30陽性PTCLにブレンツキシマブ ベドチン:第III相ECHELON-2試験
Brentuximab vedotin with chemotherapy for CD30-positive peripheral T-cell lymphoma (ECHELON-2): a global, double-blind, randomised, phase 3 trial
背景
抗CD30抗体-薬物複合体ブレンツキシマブ ベドチンは、ホジキンリンパ腫のほか末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)でも有望な活性を示している。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのHorwitzらは、CD30陽性PTCL成人患者に対して、CHOP療法またはビンクリスチンをブレンツキシマブ ベドチンに置き換えるA-CHP療法を割り付ける第III相二重盲検ランダム化比較試験ECHELON-2を実施した(n=452)。
結論
無増悪生存期間は、A+CHP群で中央値48.2ヶ月、CHOP群では20.8ヶ月であった(ハザード比0.71)。発熱性好中球減少症および末梢神経障害などの有害事象は群間で同等であり、致死的有害事象はA+CHP群3%・CHOP群4%で生じた。
評価
進行ホジキンリンパ腫でのECHELON-1試験に続いて、PTCLでは初回治療として初めてCHOPを上回る生存成績を示し、FDA承認を受けた。