トリプルネガティブ乳がんでも免疫チェックポイント阻害剤:第III相IMpassion130試験
Atezolizumab and Nab-Paclitaxel in Advanced Triple-Negative Breast Cancer
背景
PD-1/PD-L1の阻害は、トリプルネガティブ乳がんにおいても有望視されている。ロンドンBarts Cancer InstituteのSchmidらは、転移を有するトリプルネガティブ乳がんの初回治療として、Nab-パクリタキセルに加えてアテゾリズマブまたはプラセボを割り付ける第III相ランダム化比較試験IMpassion130を実施した(n=451)。
結論
無増悪生存期間はアテゾリズマブ群7.2ヶ月・プラセボ群5.5ヶ月と、アテゾリズマブにより延長した(ハザード比0.80)。全生存期間はアテゾリズマブ群21.3ヶ月・プラセボ群17.6ヶ月であり(0.84、非有意)、特にPD-L1陽性腫瘍ではそれぞれ25.0ヶ月・15.5ヶ月と有意に延長した(0.62)。
評価
TNBCでのファーストライン免疫療法の利益を、第III相試験として初めて実証した。アテゾリズマブの利益はもっぱらPD-L1陽性患者でのもので、TNBC患者ではPD-L1ステータスの確認が重要となる。


