進行卵巣がんファーストラインでのオラパリブ維持療法で進行大幅減:SOLO1試験
Maintenance Olaparib in Patients with Newly Diagnosed Advanced Ovarian Cancer
背景
PARP阻害薬オラパリブは、再発卵巣がんでの維持療法として承認されている。Stephenson Cancer CenterのMooreらは、新規診断卵巣がん患者に対するプラチナ化学療法後の維持療法として、オラパリブまたはプラセボを2:1で割り付ける第III相国際ランダム化比較試験SOLO1を実施した(n=391)。
結論
フォローアップ期間中央値41ヶ月で、3年無増悪生存率はオラパリブ群60%・プラセボ群27%であった(ハザード比0.30)。オラパリブの毒性は既報と一致した。
評価
オラパリブ群で進行/死亡リスクが70%減と、再発卵巣がんでのSOLO2試験に続いて高い有効性を実証した。BRCA変異を有する進行卵巣がんでの新たな標準となるだろう。


