ステージIII非小細胞肺がんでの予防的全脳照射は有効か:NVALT-11/DLCRG-02試験
Prophylactic Cranial Irradiation Versus Observation in Radically Treated Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer: A Randomized Phase III NVALT-11/DLCRG-02 Study
背景
ステージIIIの非小細胞肺がん患者では、かなりの割合で脳転移が生じる。オランダMaastricht University のDe Ruysscherらは、III期NSCLC患者での化学放射線療法後に、経過観察または予防的全脳照射(PCI)を割り付けるランダム化比較試験を行った(n=175)。
結論
フォローアップ期間中央値48.5ヶ月で、PCI群の7.0%、経過観察群の27.2%で症候性脳転移がみられた(ハザード比0.23)。全生存期間に有意差はなく、グレード1・2の記憶障害(26名 vs. 7名)および認知障害(16名 vs. 3名)はPCI群で多かった。
評価
RTOG 0214試験(http://doi.org/10.1200/JCO.2010.29.1609)に続いて脳転移率の低下効果を示したが、やはり生存ベネフィットは見られなかった。重篤ではないものの毒性・QOLの一時的低下もあり、選択に際しては慎重な考慮を要する。


