ソラフェニブ既治療の進行肝細胞がんでペムブロリズマブ有望:KEYNOTE-224試験
Pembrolizumab in patients with advanced hepatocellular carcinoma previously treated with sorafenib (KEYNOTE-224): a non-randomised, open-label phase 2 trial
背景
肝細胞がんに対する免疫チェックポイント阻害剤としてはニボルマブが有望結果を示している。Harvard Medical SchoolのZhuらは、ソラフェニブ治療に不耐または治療にもかかわらず進行した進行肝細胞がん患者にペムブロリズマブを投与する第II相KEYNOTE-224試験を実施した(n=104)。
結論
客観的奏功は17%の患者でみられ(完全奏功1%、部分奏功16%)、44%は病勢安定、33%では病勢進行した。治療関連有害事象は73%で発生し、15%が重篤なものであった。1名が治療関連原因で死亡した。
評価
奏功はいずれも持続的で、この結果によりFDAの優先審査に付された。肝細胞がんセカンドラインでKEYNOTE-240試験(NCT02702401)・KEYNOTE-394試験(KEYNOTE-394)、2件の第III相試験が進行中である。


