内分泌療法へのRibociclib併用、閉経前乳がんでも効果示す：MONALEESA-7
Ribociclib plus endocrine therapy for premenopausal women with hormone-receptor-positive, advanced breast cancer (MONALEESA-7): a randomised phase 3 trial
背景
CDK4/6阻害薬ribociclibは、MONALEESA-2試験において、HR+・HER2-の閉経後進行乳がんでの内分泌療法への追加で無増悪生存期間の延長を示した。University of Texas MD Anderson Cancer CenterのTripathyらは、閉経前のHR+・HER2-進行乳がん女性を対象に、タモキシフェン／アロマターゼ阻害薬とゴセレリンに追加してribociclibまたはプラセボを割り付ける第III相ランダム化比較試験MONALEESA-7を実施した（n=672）。
結論
無増悪生存期間は、ribociclib群23.8ヶ月・プラセボ群13.0ヶ月であった（ハザード比0.55）。グレード3・4の有害事象として、好中球減少症・白血球減少症がribociclib群で好発した。重篤有害事象はribociclib群の18%、プラセボ群の12%で生じた。有害事象による治療中止は各4%・3%で、有害事象による治療関連死はなかった。
評価
MONALEESA-2（http://doi.org/10.1056/NEJMoa1609709）に続いて適応を閉経前乳がんにまで拡げ、さらにMONALEESA-3試験（NCT02422615）ではフルベストラントとの併用でも有効性を示した。これらの患者群における新たなファーストオプションとなりうる。
