中間PET陽性の進行非ホジキンリンパ腫での投薬強化は無益:PETAL試験
Positron Emission Tomography-Guided Therapy of Aggressive Non-Hodgkin Lymphomas (PETAL): A Multicenter, Randomized Phase III Trial
背景
ドイツUniversitatsklinikum EssenのDuhrsenらは、新規診断CD20陽性リンパ腫患者(n=862)で2サイクルのR-CHOP療法後にPETスキャンによる評価を行い、陽性患者をさらに6サイクルのR-CHOPまたは強化バーキットリンパ腫プロトコルに、陰性患者をさらに4サイクルのR-CHOPまたはそれへのリツキシマブ2サイクル追加にランダム割り付けする多施設第III相試験PETALを実施した。
結論
PET陽性は12.5%、陰性は87.5%で、無イベント生存率・全生存率には有意な差があった。陽性患者での2年無イベント生存率は、R-CHOP群42.0%・バーキットプロトコル群31.6%であった。毒性はバーキットプロトコルで多かった。ランダム化された陰性患者(n=255)での2年無イベント生存率は、R-CHOP群76.4%・リツキシマブ追加R-CHOP群73.5%であった。
評価
中間PET結果は非ホジキンリンパ腫のアウトカムを予測したが、この試験の強化レジメンはアウトカムの改善をもたらさなかった。


