膀胱がん、TURBT後のゲムシタビン単回膀注で再発率低下:SWOG S0337試験
Effect of Intravesical Instillation of Gemcitabine vs Saline Immediately Following Resection of Suspected Low-Grade Non-Muscle-Invasive Bladder Cancer on Tumor Recurrence: SWOG S0337 Randomized Clinical Trial
背景
筋層非浸潤性膀胱がんでは経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)が実施されるが、再発率が高い。University of RochesterのMessingらは、低悪性度と考えられる筋層非浸潤性膀胱がん患者で、TURBT後1時間にゲムシタビンまたは生理食塩水を膀胱内注入するランダム化試験SWOG S0337を実施した(n=406)。
結論
推定4年再発率は、ゲムシタビン群35%・生食群47%であった(ハザード比0.66)。低悪性度患者(n=215)での推定4年再発率は、それぞれ34%・54%であった(0.53)。筋層浸潤および全原因死亡に有意差はなかった。
評価
マイトマイシンC・ピラルビシン・エピルビシンで有効性が確認されており(https://doi.org/10.1097/01.ju.0000125486.92260.b2)、ゲムシタビンも加わった。


