平均リスク者での卵巣がんスクリーニングは有害無益:USPSTFによるレビュー
Screening for Ovarian Cancer: Updated Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force
背景
平均的なリスクを有する女性での卵巣がんスクリーニングについては、2つの大規模RCTが実施されたが、いずれも明確なベネフィットを示せなかった。Kaiser Permanente NorthwestのHendersonらは、US Preventive Services Task Force勧告の改訂にあわせた系統的レビューを実施、平均リスク者での卵巣がんスクリーニングにおける死亡率・QOLアウトカムを検討した。
結論
4件のRCTが含まれた。3件(n=293,038)が死亡率を検証したものであったが、卵巣がん死亡の有意な変化を実証した試験は無かった。卵巣・卵管・腹膜がんに関するITT解析でも、PLCO試験(リスク比1.18)・UKCTOCS試験(経膣エコーで0.91、CA-125アルゴリズムで0.89)とも検診の利益は示されなかった。検診は、卵巣がんを有さない女性の1%-3%での開腹手術につながり、このうち3-15%で重大合併症が生じた。心理的有害性についてのエビデンスは限定的であった。
評価
2012年以来の改訂で新たにUKCTOCS試験のエビデンスが加わったが、「無症状の女性でのスクリーニングを推奨しない」(推奨度D)とする結論に変化はなかった(http://doi.org/10.1001/jama.2017.21926)。


