平均リスク者での卵巣がんスクリーニングは有害無益:USPSTFによるレビュー
Screening for Ovarian Cancer: Updated Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
February 2018
319
開始ページ
595

背景

平均的なリスクを有する女性での卵巣がんスクリーニングについては、2つの大規模RCTが実施されたが、いずれも明確なベネフィットを示せなかった。Kaiser Permanente NorthwestのHendersonらは、US Preventive Services Task Force勧告の改訂にあわせた系統的レビューを実施、平均リスク者での卵巣がんスクリーニングにおける死亡率・QOLアウトカムを検討した。

結論

4件のRCTが含まれた。3件(n=293,038)が死亡率を検証したものであったが、卵巣がん死亡の有意な変化を実証した試験は無かった。卵巣・卵管・腹膜がんに関するITT解析でも、PLCO試験(リスク比1.18)・UKCTOCS試験(経膣エコーで0.91、CA-125アルゴリズムで0.89)とも検診の利益は示されなかった。検診は、卵巣がんを有さない女性の1%-3%での開腹手術につながり、このうち3-15%で重大合併症が生じた。心理的有害性についてのエビデンスは限定的であった。

評価

2012年以来の改訂で新たにUKCTOCS試験のエビデンスが加わったが、「無症状の女性でのスクリーニングを推奨しない」(推奨度D)とする結論に変化はなかった(http://doi.org/10.1001/jama.2017.21926)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)