一度に8種のがんを検出可能な血液検査CancerSEEK
Detection and localization of surgically resectable cancers with a multi-analyte blood test
背景
がんを早期に検出するため多くのバイオマーカー候補が探索・開発されてきたが、十分に成功しているのはPSA検査だけである。Johns Hopkins UniversityのCohenらは、血中タンパク質レベルとセルフリーDNAの変異から主要な8癌種(卵巣・肝臓・胃・膵臓・食道・大腸・肺・乳がん)を検出可能な血液検査CancerSEEKのがん検出能を、遠隔転移のないがん患者で検証した(n=1,005)。
結論
8癌種での陽性感度は中央値70%であり、卵巣がんの98%から乳がんの33%まで幅があった。感度はがんのステージが上がるにつれて上昇した(ステージIで43%、ステージII・IIIで73%・78%)。特異度はすべて99%以上であり、健康対照群812名のうち陽性とされたのは7名のみであった。また83%の患者では、発症部位の絞り込みにも成功した。
評価
DNAマーカーとタンパク質マーカーを組み合わせることで、平均リスク者での検診戦略が存在しない癌腫においても高い感度を期待できるリキッドバイオプシーであり、著者らは一回あたり500ドル未満で実現可能としている。1万人の健康被験者での5年間の検証も始まっている。


