新規調整型胃内バルーンの肥満療法有効性を報告
Adjustable intragastric balloon for treatment of obesity: a multicentre, open-label, randomised clinical trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Lancet
年月
November 2021
398
開始ページ
1965

背景

調整可能な胃内バルーン(aIGB)留置は、抗肥満の低侵襲的アプローチである。Mayo ClinicのAbu Dayyehらは、成人肥満患者288名を対象としてその有効性・安全性を検証するRCTを行った(対照:生活習慣指導)。複合一次エンドポイントは、32週での体重低下率と、≧5%の体重低下があった人数率である。

結論

追跡32週で、aIGBの一次エンドポイント効果を認めた(15.0% vs. 3%:奏効率92%)。aIGBの再調整が必要だったのは患者の80%で、上方ボリューム調整は更に平均5.2%の体重減を促し、下方ボリューム調整により75%の患者が試験終了可能となった。17%の患者で早期バルーン除去が必要であった。デバイス関連重大有害事象は4%の患者で発生したが、死亡報告はなかった。

評価

基本的にはありえる手法で、有効性論文も多いが、実使用では有害事象の報告が多い。デバイス差があるらしく、Orbera and ReShape balloon systemsでは死亡報告があった。現在はThe Spatz3®が主に使われており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29090379/)、この論文の製品もSpatz Medical社のものである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)