閉経後女性への「膣若返り」フラクショナルCO2レーザー治療は無益
Effect of Fractional Carbon Dioxide Laser vs Sham Treatment on Symptom Severity in Women With Postmenopausal Vaginal Symptoms:A Randomized Clinical Trial
背景
閉経後に腟・外陰部の不快症状のある女性へのフラクショナルCO2レーザー治療は、アメリカで「膣若返り」法として喧伝されている。オーストラリアUniversity of New South WalesのLiらは、医療的介入を必要とする同患者85名を対象として、その有効性を検証するシャム対照DBRCTを行った。患者を、4〜8週間間隔を空けて行うmicroablativeフラクショナルCO2レーザー治療群とシャム治療群に割り付けた。複合一次アウトカムは、12ヵ月でのvisual analog scale(VAS)とVulvovaginal Symptom Questionnaire(VSQ)評価による症状重症度変化である。
結論
両群間に一次アウトカム差はなかった。介入による有害イベント増はなかった。
評価
同症状に対するホルモン療法の代替として流行しているものだが、シャム対照RCTで無益を確認した。閉経後性器尿路症候群にはレーザーが有効としたレビューはある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34374686/)。