閉経後女性への「膣若返り」フラクショナルCO2レーザー治療は無益
Effect of Fractional Carbon Dioxide Laser vs Sham Treatment on Symptom Severity in Women With Postmenopausal Vaginal Symptoms:A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Journal of the American Medical Association
年月
October 2021
326
開始ページ
1381

背景

閉経後に腟・外陰部の不快症状のある女性へのフラクショナルCO2レーザー治療は、アメリカで「膣若返り」法として喧伝されている。オーストラリアUniversity of New South WalesのLiらは、医療的介入を必要とする同患者85名を対象として、その有効性を検証するシャム対照DBRCTを行った。患者を、4〜8週間間隔を空けて行うmicroablativeフラクショナルCO2レーザー治療群とシャム治療群に割り付けた。複合一次アウトカムは、12ヵ月でのvisual analog scale(VAS)とVulvovaginal Symptom Questionnaire(VSQ)評価による症状重症度変化である。

結論

両群間に一次アウトカム差はなかった。介入による有害イベント増はなかった。

評価

同症状に対するホルモン療法の代替として流行しているものだが、シャム対照RCTで無益を確認した。閉経後性器尿路症候群にはレーザーが有効としたレビューはある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34374686/)。

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取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)