GIP/GLP-1受容体作動薬tirzepatideのdeegludecへの優位を報告：SURPASS-3
Once-weekly tirzepatide versus once-daily insulin degludec as add-on to metformin with or without SGLT2 inhibitors in patients with type 2 diabetes (SURPASS-3): a randomised, open-label, parallel-group, phase 3 trial
背景
SURPASS-3は、デュアルGIP/GLP-1受容体作動薬tirzepatideと持続型インスリンdegludecの効果比較試験である。Lilly SpainのRodriguezらは、18歳以上でベースラインHbA1c7.0〜10.5%、BMI25以上で体重が安定しており、最低3ヵ月以上メトホルミンまたはSGLT2阻害薬による治療下（インスリン未投薬）の患者1,444名を対象とした第3相試験の結果を発表している。一次有効性エンドポイントは、ベースライン後52週での平均HbA1c変化である。
結論
Tirzepatide（ 5・10・15 mg）のdegludecと比較しての一次有効性アウトカム優位を認めた（[tirzepatide] 5 mg 1.93%・10 mg 2.20%・15 mg 2.37% vs. [degludec]1.34%）。体重減も認めた。Tirzepatide群で最多の有害事象は、軽中等症の消化器イベントだったが、時間と共に改善した。Tirzepatide群での低血糖の報告はdegludec群より少なかった。
評価
SURPASS-1（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34186022/）・SURPASS-2（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34170647/）に続く有益性結果で、同薬のポジションを固めた。
