急性呼吸器感染症予防へのビタミンDサプリは、「子供に一定量1年まで継続すれば」有効
Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory infections: a systematic review and meta-analysis of aggregate data from randomised controlled trials
背景
ビタミンDが急性呼吸器感染症(ARI)予防に有効である、という仮説は長年検討されてきた。英Queen Mary University of LondonのJolliffeらは、ビタミンD3・ビタミンD2・25-hydroxyvitaminDとプラセボもしくは低用量ビタミンDを比較した46 RCT(n=75,541)を対象とする系統レビュー・メタ解析を行った。
結論
ビタミンDサプリのARI予防有効性を一定程度認めたが(OR 0.92)、予防効果があった研究のビタミンD用量は400-1000 IU/D、12ヵ月以下継続で、参加時年齢は1.00〜15.99歳だった。 COVID-19予防効果は不明である。
評価
2017年先行レビューも一定の効果を認めている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28202713/)。これ以降の21RCTを含めた最新レビューで、「子供が1年以内一定量使用すれば一応の効果がある」という推奨を出した。COVID-19 に関しても期待されているが、結論的なものはない。