妊娠糖尿病スクリーニングのベストソリューションは
A Pragmatic, Randomized Clinical Trial of Gestational Diabetes Screening
背景
妊娠糖尿病(GDM)の最適スクリーニング法は。Center for Health ResearchのHillierらは、妊娠女性23,792名を対象として、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)単回スクリーニング(n=11,922)とglucose challenge test(GCT)2段階スクリーニング(n=11,870)の有益性を比較するRCTを行った。一次アウトカムは、GDM診断、在胎期間に比して体格が大きいLGA児出産、早産、新生児死亡の複合である。
結論
GDM診断は単回スクリーニング群が有意に多かった(RR:1.94)。しかし、LGA児・出産前後複合アウトカム・妊娠性高血圧/妊娠高血圧腎症・帝王切開では有意差を認めなかった。
評価
アメリカではワンステップが多いが、必ずしも受けやすい検査ではない。結論を目指した対決試験だったが、大きな差はでなかった。DM診断でも有意差なしとなっており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29985079/)、American Diabetes AssociationとAmerican College of Obstetricians and Gynecologistsでも推奨が違うようである。