地中海食の健康効果を決めている腸内菌種を特定

The gut microbiome modulates the protective association between a Mediterranean diet and cardiometabolic disease risk

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背景

地中海食の健康有益性は、腸マイクロバイオームと関連する、という仮説が提唱されてきた。Harvard T.H. Chan School of Public HealthのHuttenhowerらは、Health Professionals Follow-Up Study登録男性307名を対象として、これを検討する長期調査を行った。食内容と腸内細菌叢データを収集し、血中炎症・脂質代謝・グルコース恒常性バイオマーカーとの関連を解析した。

結論

健康的な地中海食習慣パターンは腸内細菌叢組成と関連し、特に食物繊維代謝種Faecalibacterium prausnitzii・Bacteroides cellulosilyticusが増えていた。また、継続的な地中海食摂取の循環代謝疾患リスク低減効果は、Prevotella copriレベルの低い個人で有意に強かった。

評価

衆目の一致する地中海食の効果メカニズムを、Harvard Chan疫学が菌種を特定するレベルで裏付けた。P.copriはすでにBCAA・インスリン抵抗性との関連でも注目されている（https://www.nature.com/articles/nature18646）。