ローカーボ・超ローカーボダイエットは短期的に2型糖尿病を寛解させる
Efficacy and safety of low and very low carbohydrate diets for type 2 diabetes remission: systematic review and meta-analysis of published and unpublished randomized trial data
背景
2型糖尿病(T2D)患者への低炭水化物ダイエット(LCD)・超低炭水化物ダイエット(VLCD)の有効性と安全性は。Texas A&M UniversityのJohnstonらは、12週間以上のLCD(2000kcal/日の食事のうち、炭水化物<130g/日または<26%)およびVLCD(<10%)を検討した23 RCTのシステマティックレビュー・メタアナリスをおこなった。一次アウトカムは、6ヶ月時と12ヶ月時のT2D寛解(HbA1c <6.5%、またはFBS <7.0mmol/L、または投薬なし)・体重減・HbA1c・FBS、および有害事象であった。
結論
エビデンスレベルは低〜中等度であった。LCD患者はVLCD患者と比較して、6ヶ月でより高い糖尿病寛解率を達成した。有害事象はなかった。
評価
重要な問題で、すでに複数の系統レビューが出ているが(https://drc.bmj.com/content/5/1/e000354)、短期有効性・安全性に関してはほぼコンセンサスが得られているといえよう。長期・超長期の有効性・安全性が次の問題であり、このレビューでも1年後には効果は薄れQOLが低下するのではないか、と示唆している。