中心性肥満の死亡リスクは：最大のメタアナリシス
Central fatness and risk of all cause mortality: systematic review and dose-response meta-analysis of 72 prospective cohort studies
背景
中心性肥満の死亡リスクに関し研究が累積されている。イランTehran UniversityのShab-Bidarらは、腹囲・臀囲・大腿中央囲・ウェストヒップ比・ウエスト身長比・ウェスト大腿比・体脂肪指数・ボディシェイプインデックス等指標と全原因死亡の関連、また用量反応関係を検討するため、72前向コホート研究（n=2,528,297）を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析を行なった。
結論
腹囲（10cm増加のHR:1.11）・ウェストヒップ比（0.1単位増加のHR:1.20）・ウェスト身長比（0.1単位増加のHR:1.24）・ウェスト大腿比（0.1単位増加のHR:1.21）・体脂肪指数（10%増加のHR:1.17）・ボディシェイプインデックス（0.005単位増加のHR:1.15）は、BMIと独立して全原因死亡リスク増加と、臀囲（10cm増加のHR:0.90）・大腿中央囲（5cm増加のHR:0.82）はリスク低下と関連した。男女共全原因死亡リスクは腹囲・ウェスト身長比とJカーブの、体脂肪指数はUカーブの関連を示し、ウェストヒップ比・ボディシェイプインデックスでは正の単調関連を示した。
評価
2014年にMayoが発表した11前向研究（65万人）のプール化解析では、より高リスクが示されていた（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24582192/）。最終結論のためには未だデータの集積が必要なようである。
