心肺フィットネスレベルと死亡リスクの関連は堅牢
Relevance of Fitness to Mortality Risk in Men Receiving Contemporary Medical Care
背景
30年前の確定以後、心肺フィットネス(持久力)と死亡リスクの逆相関が一般にも認められているが、今もその関係は同じか。The Cooper InstituteのFarrellらは、47,862名を対象としてトレッドミルによる最大運動試験などを含む実測を行った。コホート1(n=24,475)は1971〜1991年に測定、1992年までフォローアップし、コホート2(n=23,387)は1992〜2013年に測定、2014年までフォローアップした。
結論
フィットネス3分位と全原因死亡リスク(コホート1 HR:1.0・0.60・0.53、コホート2 HR:1.0・0.76・0.52)、心血管因死亡リスク(コホート1 HR:1.0・0.55・0.43、コホート2 HR:1.0・0.84・0.52)に有意な負関連があった。癌死亡リスクに関してはコホート1のみで有意な関連があった。フィットネスレベル1MET増加毎の全原因死亡HR低下はコホート1で0.86、コホート2で0.87で、このような用量関係は血管因死亡・癌原因死亡でも同様だった。
評価
この30年前で医療は大きく変わったが、心肺フィットネスと死亡リスクの関連に大きな変化はみられなかった。習慣的運動の健康増進効果は確固としている。


