EWASでT2DM関連18MVPを特定
Epigenome-Wide Association Study of Incident Type 2 Diabetes in a British Population: EPIC-Norfolk Study
背景
2型糖尿病(T2DM)のエピジェティックスが注目されており、すでに7つのメチル化可変位(MVPs)が報告されている。英University of CambridgeのCardonaらは、同国EPIC-Norfolkコホートを対象として、11年の追跡研究を行った。
結論
T2DMと強く関連する15の新しいMVPを特定し、さらに以前特定された3MVP(TXNIP・ABCG1・SREBF1)との関連も確認した。特定されたエピジェネティックシグナルは、ベースラインサンプル収集以前に作用していた糖代謝・肥満関連経路を介してT2DMに関連しているとみられた。GWASとの統合により、T2DMの直接因となる可能性のあるMVP(CPT1Aのcg00574958)を同定した。
評価
すでに多数集積されたT2DMのエピジェネティックス研究(https://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2718.full)の収束をみせる報告である。著者らは、これらのメチル化変化が、特に組織の高血糖への反応に関連するのではないか、と示唆している。


