EWASでT2DM関連18MVPを特定
Epigenome-Wide Association Study of Incident Type 2 Diabetes in a British Population: EPIC-Norfolk Study

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Diabetes
年月
December 2019
68
開始ページ
2315

背景

2型糖尿病(T2DM)のエピジェティックスが注目されており、すでに7つのメチル化可変位(MVPs)が報告されている。英University of CambridgeのCardonaらは、同国EPIC-Norfolkコホートを対象として、11年の追跡研究を行った。 

結論

T2DMと強く関連する15の新しいMVPを特定し、さらに以前特定された3MVP(TXNIP・ABCG1・SREBF1)との関連も確認した。特定されたエピジェネティックシグナルは、ベースラインサンプル収集以前に作用していた糖代謝・肥満関連経路を介してT2DMに関連しているとみられた。GWASとの統合により、T2DMの直接因となる可能性のあるMVP(CPT1Aのcg00574958)を同定した。

評価

すでに多数集積されたT2DMのエピジェネティックス研究(https://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2718.full)の収束をみせる報告である。著者らは、これらのメチル化変化が、特に組織の高血糖への反応に関連するのではないか、と示唆している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)