経口セマグルチドは皮下リラグルチドに劣らず
Oral semaglutide versus subcutaneous liraglutide and placebo in type 2 diabetes (PIONEER 4): a randomised, double-blind, phase 3a trial
背景
二つのGLP-1受容体アゴニスト、経口セマグルチドと皮下注リラグルチドの有効性・安全性に差はあるか。AdventHealth Translational Research Institute for Metabolism and DiabetesのPratleyら(PIONEER 4)は、2型糖尿病(T2D)患者711名を対象として、これを検証する第III相試験を行った(対照:placebo)。一次エンドポイントは、26週時点におけるベースラインからのHbA1cの変化である。
結論
Treatment policy評価で 経口セマグルチドのリラグルチド皮下注に対する一次エンドポイント非劣性を認め(ETD:−0.1%)、両者ともプラセボより優れていた。体重減に関しては経口セマグルチドはリラグルチド皮下注・プラセボよりも優れていた。安全性・忍容性は両薬とも同等であった。
評価
この種の試験としては初めてのもので、経口薬の非劣性を示した意味は大きい。Lancet Editorialは、より服用しやすくするため用量・用法に関し更なる検討を求めている。