アメリカ人の座位時間は減っていない
Trends in Sedentary Behavior Among the US Population, 2001-2016

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
April 2019
321
開始ページ
1587

背景

多くの研究が長時間座位の死亡リスクを示しているが、アメリカでの近年の変化は。Washington UniversityのCaoらは、5歳以上の米国人の2001〜2016年の座位行動のレベルと変化を、全国健康栄養調査(NHANES)データを用いて後向分析した(n=51,896、年齢中央値37.2歳)。

結論

1日2時間以上のテレビ・ビデオ視聴による座位は、2001〜2016年で変化はわずかで、5〜11歳の非ヒスパニック白人の子供でだけわずかに減少した(−3.4%)。2001〜2016年で、学校・仕事以外での1時間以上のコンピュータ座位が全ての年齢で増加した(成人では29%から50%)。2007〜2016年で若者の1日当たりの座位時間が増加した(ティーンエージャーで7.0から8.2時間/日、成人で5.5から6.4時間/日)。

評価

アメリカで運動が盛んに奨励されているが、意外にも無効である。成人で「コンピュータ」に向かっている時間が増えているが、スマホによる座位時間には言及されていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)