セマグルチド、PIONEER 3でもシダグリプチンへの優位を示す
Effect of Additional Oral Semaglutide vs Sitagliptin on Glycated Hemoglobin in Adults With Type 2 Diabetes Uncontrolled With Metformin Alone or With Sulfonylurea: The PIONEER 3 Randomized Clinical Trial
背景
GLP-1作動薬セマグルチドはDPP-4阻害薬シダグリプチンより有効か。Dallas Diabetes Research Center at Medical CityのRosenstockら(PIONEER 3)は、メトホルミン単剤もしくはSU薬併用でコントロール不良のT2D患者2,463名を対象として、これを検証する第IIIa相試験を行った。一次アウトカムは、26週時点でのベースラインからのHbA1cの変化である。
結論
経口セマグルチドのシダグリプチンへの一次アウトカム優位を認めた。セマグルチド7 mg・14 mgでHbA1c差は各−0.3%・−0.5%であった(3 mgでは有意差なし)。体重減少幅も有意に大きかった。
評価
近接するライバルであるGLP-1RAとDPP-4iとの直接対決試験はいくつか行われており、最近ではSUSTAIN 2が同様な結果を出している(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28385659)。評価は固まってきたようである。


