低ニコチン煙草による節煙ではニコチン即時低減を
Effect of Immediate vs Gradual Reduction in Nicotine Content of Cigarettes on Biomarkers of Smoke Exposure: A Randomized Clinical Trial
背景
FDAは煙草のニコチン含有量低減規制を検討しているが、ニコチン含有量の低減は即時がよいのか段階的がよいのか。University of MinnesotaのHatsukamiらは、1,250名の患者を対象としてバイオマーカー結果でこれを判定するRCTを行った。一次アウトカム・指標は、20週における群間の呼気中CO・尿中3-hydroxypropylmercapturic acid(3-HPMA)・尿中phenanthrene tetraol(PheT)のAUC下時間の差である。
結論
即時低減の段階的低減に対する一次アウトカム有効性が示された(P<0.0055)。段階的低減とコントロール(無低減)の間に有意差はなかった。
評価
バイオマーカーデータでニコチン含量即時低減政策の有益性を支持し、また禁煙補助ツールも駆使しての即時禁煙戦略の有効性も示唆した。


