2型糖尿病患者への強化多因子介入は費用効果的
A cost analysis of intensified vs conventional multifactorial therapy in individuals with type 2 diabetes: a post hoc analysis of the Steno-2 study
背景
Steno-2研究21.2年間の長期フォローアップ結果は、2型糖尿病(T2D)患者への強化多因子介入(IMI)の有効性を示した。同研究のPedersenら(デンマークUniversity of Copenhagen)は、IMIと通常治療のコストを比較する二次分析を行った。
結論
全期間ではコストに有意差を認めなかった(IMI:12,126,900ユーロ vs. 通常治療:11,181,700ユーロ)。しかし、1996〜2014年の年間1人あたりコストはIMIが有意に低かった(8,725ユーロ vs. 10,091ユーロ)。この差は、主に心血管疾患入院のコスト減によっていた。
評価
この研究の一次分析では、IMIは中央値7.9年の延命と心血管疾患罹患の中央値8.1年の遅れをもたらしている。費用効果的である、という結論となる。


