CANVASに示す、カナグリフロジンの腎有益性

Canagliflozin and renal outcomes in type 2 diabetes: results from the CANVAS Program randomised clinical trials

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背景

カナグリフロジンの心血管・腎有益性試験CANVASは、昨年心血管ポジティブ結果をNEJMに発表した。同試験のPerkovicら（豪The George Institute for Global Health）は、同薬の長期腎アウトカムに関する事前指定探索的分析の結果を報告している（n=10,142）。事前指定一次アウトカムは、血清クレアチニンレベルの持続的倍増・ESKD・腎原因死亡の複合である。

結論

カナグリフロジンの腎一次アウトカム有効性が示された（HR:0.53）。この効果はサブグループ間で等しく、eGFR低下の緩徐化も認められた。腎関連有害事象に差はなかった。

評価

心血管有益効果と腎有益効果を示し、同薬の評価を高めた。SGLT2阻害薬のクラス効果である可能性も強い。