抗肥満薬lorcaserinの心血管安全性・有効性を大規模検証
Cardiovascular Safety of Lorcaserin in Overweight or Obese Patients
背景
抗肥満薬が増えているが、それらの心血管効果・安全性の検証は多くの場合不十分である。Brigham and Women’s HospitalのBohulaら(CAMELLIA-TIMI 61)は、肥満治療適応患者12,000名を対象として、選択的セロトニン2C受容体作動薬lorcaserinの心血管系効果・安全性を検証するRCTを行った(対照:placebo)。一次安全性非劣性アウトカムは重大心血管イベント(心血管因死亡・心筋梗塞・脳卒中の複合)であり、一次有効性優越性アウトカムは、重大心血管イベント・心不全・不安定狭心症入院・冠血行再建術施行の複合である。
結論
Lorcaserinに抗肥満効果(OR:3.01)を認め、さらに一次安全性アウトカム非劣性を認めた。一次有効性アウトカムは対照と同等であった。
評価
これほどの規模で抗肥満薬の心血管効果が検証されるのは初めてとみられる。血糖降下薬と同様、心血管安全性・有効性が確認されない抗肥満薬は排除されてゆく可能性が高い。この試験も長期フォローアップ結果が注目される。


